かつて姫路藩の特産品だった幻の染め物「高砂染」(たかさごぞめ)の再興を行う団体エモズティラボ(兵庫県高砂市、代表・寄玉昌宏)は、2017年5月27日に納屋工房(同姫路市)にて、同団体の株式会社化(同年6月1日予定)及び「新しい高砂染」と呼ぶべき新ブランドについての発表会を行います。
この発表会には、二説のある創業家の現当主のお二人にもご参加いただくことになっております。高砂染二大創業家が、その再興のために手を取り合う──恐らく歴史上初めて、かつ高砂染再興の象徴としてこれ以上ない大変貴重な瞬間を、高砂染を育んだ姫路城を借景として実現します。
■発表会概要
開催日時 2017年5月27日(土)
16時開始 (15時45分受付開始)   17時終了予定
開催場所 納屋工房コミュニティスペース(〒670-0012兵庫県姫路市本町68番地大手前第一ビル4階
当日は、株式会社設立の趣旨、経営理念、任意団体としてのこれまでの活動報告、そして今後の活動についての他、高砂染の歴史や姫路藩との関わりについて、代表取締役(就任予定)の寄玉から発表します。

また、発表会終了後、近隣にて懇親会を行います。

お席の都合上、発表会・懇親会それぞれ、ご参加いただける方は、
5/20(土)までに、下記お問い合わせ先までご一報ください。

 

 

■高砂染について
高砂染とは、高砂神社(現高砂市)境内にある「相生の松」を主なテーマとして、その松影模様を型染で染め出した伝統的な染め物です。江戸時代から昭和の初期まで高砂や姫路を中心とした播磨地域で生産されていました。
高砂染は、元来絹縮緬地に「二重型」を使った珍しい技法で生み出され、松や「尉と姥」などのおめでたいモチーフが織り成すその複雑精緻な文様から、幕府や朝廷にも献上された高級染物でした。高砂染は、姫路藩再建を果たした伝説的家老・河合寸翁の政策により藩の特産品としてその一時代を築きます。
明治維新後、藩の保護を失ってからは一般大衆向けの木綿地のものが中心となり、文様も簡素になっていきました。その後も社会情勢の変化などから徐々に衰退し、昭和初期には実質的に消滅したと考えられています。
高砂染の始まりには、高砂町(現高砂市)の尾崎庄兵衛、紺屋町(現姫路市)の相生屋勘右衛門の二説があるものの、どちらの説が正しいか学術的にも判然としておりません。しかし、両雄とも実在の人物であり、それぞれが高砂染に関わっていたことは間違いありません。
高砂染についての詳細は、こちらのページ(外部リンク)にまとめています。

 

 

▼現存する高砂染の古布。松や尉と姥の他にも、様々なおめでたいモチーフが松の文様に重なる。

 

 

■株式会社エモズティラボについて
「高砂染の再興」を目指すために設立された団体(2017年6月1日株式会社化予定)。
①過去の高砂染の価値を再発見し、広め、高める ②「現代の高砂染」を生み出し、その価値を広め、高める の2つの事業を行います。
▼活動拠点は、兵庫県高砂市高砂町の旧尾崎邸を改装した「高砂や」。


▼内部には貴重な高砂染の古布が多数展示されている(不定休のため、見学希望の際は事前にご連絡ください)


本件に関するお問い合わせ先 ===================================

エモズティラボ
676-0068 兵庫県高砂市高砂町鍛冶屋町1416-1高砂や2F
担当 : 寄玉(よりたま)
Mail : emoztlab@gmail.com